長男と一緒に「お参り」をするようになって2年半ほど。真摯に手を合わせる長男の姿を見てきて、「『お参り』は子どもにとって最強のサポーター!」だと心から思うようになりました。本当に最高の教育だと言っても過言ではないと思っています。
ことあるごとに「お参り」に行こうとする長男の姿を見ていると、全てを受け入れ、どんなことを話しても温かく聴いてくれて、とことん応援してくださる「ご先祖さま」の存在を心の中で感じ、対話をすることは、おそらく彼らを支える大きな存在になっていると思っています。
このことを周りの方に伝えると、たくさんの方が、子どもさんと一緒に手を合わせる時間を作るようになりました…っていうメッセージを届けてくださいます。そして、僕と同じような感想を送ってくださいます。「ご先祖さま」に感謝して手を合わせる…ということのパワーを日々感じさせてもらっています。
次男はずっと「お参り」に行きたくなかった…
長男が「お参り」を始めたのは、大きな怪我がキッカケでした。何もできることがない…、やれることがない…という状況の中で、「神頼み」のようなイメージでのスタートでした。
だけど、続けているうちに、確実に彼にとって大切な存在になっていったんだと思います。先日、「お参り」しているところを取材された時のインタビューには「『ご先祖さま』に支えられている…」と答えていていました。それくらい、彼にとっては大きい存在なんだと思います。
一方で、次男や三男は、そこまでの大きなキッカケもなく、お父さんとお兄ちゃんが行ってるから…っていうぐらいで、そこまでやる気がありませんでした。怪我をして1週間ほど休んだことがあって、その時は家族みんなから「怪我をした時くらいは『ご先祖さま』に治るようにお願いしておいで!」って言われて、ブツブツ言いながら「お参り」についてきました。
イライラしていたのか、次男は、氏神様の前でお賽銭を思いっきり投げつけました。そんな次男を、その場で厳しく叱りました。神様の前でこんな姿を見せるものどうか…と思いましたが…。思いっきりそのままの気持ちを伝えました。次男は、その後も「お参り」に行くと、いつもなんだかイライラしていた感じがしていたし、なんだか怒っている感じがしていました。
バスケットの試合の朝の出来事から…
ある朝、朝が早かったこともあって、バスケットの試合に出発する前になかなか準備ができなかった上に態度が悪かったので、お母さんから厳しく叱られ、泣きながら試合に行った日がありました。帰ってきてからも、試合中の態度のことをお母さんから注意をされ、また泣いていました。
ただ、ゆっくりとビデオを見直してみると、予想に反してものすごくがんばっていた次男の姿がありました。実は、普段の自主練もがんばっていて、だんだんと実力が上がってきている次男。この日の夜、たまたま話す時間がとれたので、次男とゆっくり話しました。
「せっかく上手くなってきているのにもったいない。周りの人のせいにしないで、やることやったり、感謝を伝えたり、自分の行動を変えることで、もめることもなくなるはず…。そうすれば、もっと上手くなれるための話ができたり、落ち着いて試合に向かえるはず…。イラッとしてもちょっと堪えたり、言葉で気持ちを伝えたりする練習をしていかないと…。」
と話すと、いつもは怒って聞いている次男が、めずらしくしっかりと聞いていました。
「『お参り』に行こうとすると、朝は誰だって眠たいし、行きたくない気持ちになることもあるけど、ふんばって『お参り』に行くのは、たぶん気持ちをコントロールする練習になるはず…。ご先祖さまに感謝を伝えに行けば、間違いなく応援してくれるし、見守ってくれるから…。しっかり『お参り』できたら、絶対上手くなれるはず…。」
って伝えると、大きく頷いていました。
翌日、次男ひとりでしっかり「お参り」!
翌日は、長男が体調不良で「お参り」はお休み。次男は、ちょっとウジウジしながらも「行く。」と自分で着替えました。いつもとはちょっと違う雰囲気で。そして、あれだけいつもイライラしていたのに、おだやかにいろんな話をしながら、氏神様とお墓さんでしっかりと「お参り」することができました。
「お参り」が終わった後、思わず思いっ切り抱きしめて、「やったな!」って大きな声でさけんでしまいました。そして、はにかんだ笑顔の次男とグータッチ!…正直ちょっと泣きそうでした。帰りの車でも、いろんな話をしながら、やわらかく微笑んでいる次男がいい感じでした。
なんてことのない「お参り」が子どもたちの近くにあることで、子どもたちとたくさんのことを学ばせてもらえるのかも知れないな…って感じさせてもらっています。いろんなことがあるけど、たぶん「ご先祖さま」は、いい時も悪い時も、温かく子どもたちを見守ってくださっているんだと思います。
そして、子どもたちを見守ってくださっているだけでなく、子どもたちとぶつかったり、笑い合ったりして、「お参り」に連れて行っているボクのこともまとめて応援してくださっているような気がしています。ホントありがたいです。また、明日の朝の「お参り」で、改めて次男と一緒にお礼を伝えてきたいと思います。
庵治石細目「松原等石材店」3代目・森重裕二
