「お参り」を続けることでもたらされる優しさのこと。

石屋になってから、リスペクトする先輩に勧められて、毎朝「お参り」に行くようになって約6年になります。この毎朝の「お参り」の時間は、本当に自分にとって大切な時間になっています。

そして、長男が毎朝ついてくるようになって、2年が過ぎました。最近は、次男もついてくるようになりました。息子たちがついてくるようになったことで、さらにボクにとっては「お参り」が本当に大切な時間になっています。

怪我がキッカケで始まった息子との「朝参り」
長男が「お参り」についてくるようになったキッカケは、2年前の夏に腰に大きな怪我をしてしまったことでした。疲労骨折という診断で、3ヶ月の安静を余儀なくされました。その時は、それほど重大に思っていなくて3ヶ月経ったら治る…って楽観的に思っていました。

しかしながら、3ヶ月後の診察で、うちの家族はどん底に突き落とされました。十分に治っていなくて、そこからさらに3ヶ月の安静を言い渡されてしまったのでした。号泣する息子、そして妻…。弟たち2人も含めて、全員で本当に落ち込みました。

その彼が、涙を拭って「おとうの『お参り』についていく。」と言い出しました。そう言った翌朝から、本当に毎朝ついてくるようになって、ボクも驚かされるほど、本当に熱心に「お参り」をするようになりました。

おそらく彼は、手を合わせながら「治りますように、どうか治してください」とお祈りしていたのだと思います。毎日毎日、本当に真摯に、熱心に「お参り」を続けました。

すると3ヶ月後に病院に行くと、無事に先生から運動してもOKという診断をいただきました。その知らせに本当にホッとしたし、家族みんなで涙を流して喜びました。そして、そうやって喜んでいた後に、すぐに彼は「お礼を言いに行く。」と言い出しました。

いつもお参りに行っているお墓さんと神社にお礼をしに行く…と言うんです。おそらく、彼はお墓さんの「ご先祖さま」や、神社の「神様」と対話を続けてきて、力をいただいた…って感じてるんだろうなと思いました。感謝の「お参り」に行って真摯に手を合わせている彼を見ていると、「お参り」は「最強のサポーター」になる!と心から感じました。たぶん、カウンセラーとか、メンターのような…本当にすごい力がある!って感じています。

この「ご先祖様」とのことについて、「お参り」を続けていた息子を見ていて感じたことがいくつかあります。それは、「ご先祖さま」は、話したことを絶対的に応援してくれる存在なのだということ。そして、「ご先祖さま」は絶対に否定しないということです。おそらく、息子はお願いを全部聞いてもらっていただろうし、応援してもらっていたはずです。全てを受け入れてもらっていた…と感じていると思います。

そして、この「ご先祖さま」との関係は、息子が手を合わせることでスタートできること。手を合わせなければその世界はありません。これもすごいな…と思ったことです。手を合わせることで「ご先祖様」との世界が生まれ、その中で対話を続け、心の中に「最強のサポーター」がいてくれる状態になるということ。なんか、手を合わせる…って、本当にすごいことだと思います。

「お参り」が「Self-Compassion」を高める!
これまで、こんな息子のことをうまく説明できずにいたのですが、最近になって「Compassion(コンパッション)」という言葉に出会いました。いろいろと調べている中で、「お墓参り」についての研究で「Compassion」という言葉が紹介されていたのでした。「Compassion」という言葉を調べてみると、

「コンパッション」
他者の苦しみを深く理解し、その苦しみが取り除かれるよう、寄り添い、助けたいと願う純粋な思い

を指し、日本

語では「思いやり」「慈悲」と訳されます。単なる同情(sympathy)や共感(empathy)を超え、実際に行動を伴う積極的な気持ちで、自分自身や相手の苦悩をありのままに受け入れ、支えようとする「共にいる力」です。
と書かれていました。この説明、もしかしたらそのまま「ご先祖さま」がうちの息子にしてくださったことかも!って思いました。そして、さらに調べていると「Self-Compassion」という言葉と出会いました。意味を調べてみると「大切な友人に接するように、自分自身にも優しく、ありのままを受け入れること。」という説明が出てきます。これもまさに「お参り」を続けることでもたらされることそのものかもしれない!と思いました。

息子を見ていて思うのは「ご先祖様が温かく自分を見てくれている」という視点を手に入れているだろうな…ということです。手を合わせて対話する中で、「ご先祖さま」がとことん優しく見てくれる視点を受け取ることで、自分自身の中にも、自分自身を優しく温かく見る視点を持つのかもしれないな…と思っています。

お正月はぜひ子どもたちと「お参り」に!
もうすぐお正月。よかったら、お子さんたちと一緒に、ぜひお参りしてみてください。「ご先祖さま」が「子どもさんを優しく温かく見守ってくださる視点」をいただくことで、お子さんの中に「自分自身を優しくみる視点」が育つ…と思います。

「ご先祖さま」がそうやって見てくれている…ってことをお子さんにも伝えていただければ…と思います。手を合わせて、その存在を意識して、その温かさや優しさを受け取ることで、お子さんはそれをさらに感じることと思います。

「お参り」を続けていけば、間違いなくお子さんは変化していきます。ご自身もやってみれば、同じように変化すると思います。きっと良い方向に向かっていくでしょう。 お正月、初詣だけでなく、ぜひお墓参りにも行ってみてください。お墓が遠くてなかなか行けないという方は、ご先祖様に「ありがとう」と心の中で言うだけでも構いません。お子さんと一緒に「ありがとう」を伝える時間を作っていただけたらなと思います。

庵治石細目「松原等石材店」3代目 森重裕二

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